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デュアルホワイトニングとは?進め方の順序・期間・費用の内訳を解説

歯科医院での施術と自宅でのケアを組み合わせる方法がある。そう知って検討に入ったものの、実際に何がどういう順番で進むのかが見えない、という状態で止まってしまうことがあります。

方法そのものの違いは整理がついても、始めてから終わるまでの流れとなると輪郭がぼやけます。予約を取るところまでは想像できても、その先の順序も、どれくらいで一区切りつくのかも掴めない。予定に間に合うかどうかを自分で判断できないまま、決めきれずにいる。

ここでは、デュアルホワイトニングがどういう順序で進み、どれくらいの期間がかかり、費用が何の積み上げになるのかを整理します。カウンセリングで何を確認すればいいかまで持ち帰れる形にまとめました。

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目次

デュアルホワイトニングは、2つの施術を別々に受けることではない

デュアルホワイトニングは、歯科医院で行う施術(オフィスホワイトニング)と、自宅でマウスピースを使って行うケア(ホームホワイトニング)をひとつの計画として組み合わせる方法です。

「両方受ける」と表現されることが多いのですが、実態としては別々の施術を2回買うのとは違います。それぞれに担う役割があり、順序を持って重ねていくものです。

医院側と自宅側で役割が違う

歯科医院で行う施術は、短期間で色を立ち上げる役割を持ちます。歯科医師・歯科衛生士が高濃度の薬剤を使い、光を当てて作用を促すため、1回でも変化を感じられることがあります。

一方、自宅で行うケアは、目標とする明るさまで運び、そこから保つ役割です。低い濃度の薬剤を毎日一定時間作用させることで、時間をかけてゆるやかに進みます。

この違いは、使う薬剤の性質から来ています。医院で使われる過酸化水素は分解が速く、短時間で強く作用します。自宅で使われる過酸化尿素は分解がゆるやかで、長い時間をかけて少しずつ作用します。速さと持続、それぞれが得意なところが違うわけです。

だからこの2つは、並べて選ぶものというより、重ねて使うものとして設計されています。そして重ねる以上、どちらを先に始めるか、どのタイミングで合流させるかという順序の問題が出てきます。

進め方の順序——何から始まり、どこで自宅のケアが入るか

実際の流れを見ていきます。医院によって組み方は異なりますが、大枠は共通しています。

始まりは検査とクリーニング

いきなり薬剤を使うことはありません。最初に行われるのは口の中の確認です。

未治療のむし歯や歯周病がないかが確認されます。ある場合は薬剤がしみたり症状が出やすくなったりするため、先に治療を済ませてからの開始になります。ここで数週間から数ヶ月が加わることもあるため、全体の期間に影響する部分です。

あわせて、詰め物や被せ物の位置と数が確認されます。これらは薬剤で色が変わらないため、後で色の差が目立つ可能性がある箇所を、始める前に把握しておきます。

そして、今の歯の色が記録されます。シェードガイドという色の見本を当てて段階で記録し、写真を残す医院もあります。ホワイトニングは変化がゆるやかで自分では気づきにくいため、この記録が後から比べる基準になります。

歯の表面に着色汚れが付いたままだと薬剤が均一に届かないため、クリーニングもこの段階で行われます。

マウスピースの型取りは早い段階で行われる

自宅で使うマウスピースは、その人の歯の形に合わせて作るものです。作成には数日から2週間程度かかるため、多くの場合、初期の段階で型取りまで済ませておきます。

つまり、初回の相談から自宅のケアを始められるようになるまでには、待ち時間が挟まるということです。「今日相談して明日から」という進み方にはなりません。予定を逆算するときに見落とされやすいのが、この待ち時間です。

医院での施術から始め、自宅のケアを重ねていく

準備が整うと、医院での施術が入ります。まず短期間で色を立ち上げ、そのあとに自宅でのケアを継続していくのが基本的な組み方です。

ただし、施術当日から自宅のケアを始めるかどうかは医院の判断によります。施術直後は歯が一時的に敏感になっていることがあり、間隔を空けるよう指示される場合があるためです。ここは自己判断せず、指示に従うところになります。

また、医院での施術は1回で終わるとは限りません。期間中に何回か入る組み方が一般的で、その回数が費用と期間の両方を動かします

順序の細部は医院ごとに違います。医院での施術を先に集中させる組み方もあれば、途中に挟む組み方もあります。カウンセリングの場で、自分の場合は何回医院に通い、自宅のケアはいつから何日間続けるのかを具体的に聞いておくと、その後の見通しが立ちます。

医院で行う施術の中身については「オフィスホワイトニングとは?1回でどこまで白くなるか・費用・通う回数を解説」で詳しく扱っています。

期間の目安と、予定から逆算する考え方

全体でどれくらいかかるのか。ひとつの目安として、開始から一区切りまで1.5〜3ヶ月程度、医院への通院は3〜6回程度とされることが多くなっています。

幅があるのは、目標とする明るさ、元の歯の色、薬剤への反応の出方が人によって違うためです。同じ組み方でも到達までの回数は変わります。

予定がある場合の逆算

人前に立つ予定に合わせたい場合、次のような置き方が目安になります。

  • 予定の3ヶ月前:相談・検査。むし歯などが見つかれば先に治療
  • 2ヶ月前:マウスピースが出来上がり、医院での施術と自宅のケアを開始
  • 2週間前:一区切りつけておく

最後の「2週間前」を空けておくのには理由があります。ひとつは、色の落ち着きに時間がかかるため。施術直後は歯が一時的に白く見えたり、逆に色にムラを感じたりすることがあり、数日から1週間ほどで馴染んでいきます。

もうひとつは、知覚過敏が残っている可能性です。施術後にしみる感じが出た場合、多くは一過性ですが、当日にそれを抱えているのは避けたいところです。

さらに、施術の直後は色の濃い飲食物を控える期間があります。予定の直前に施術を入れると、その前後の食事に制限がかかることになります。

間に合わないとわかったときの考え方

計算してみて期間が足りない場合、進行を詰めるのではなく、到達点を置き直すのが現実的です。施術の間隔には歯の状態を戻すための意味があるため、間を詰めれば早く終わるというものではありません。

使える期間の中でどこまで目指すかを決め直し、予定の後に続きを組むという進め方もできます。到達までの見込みは現在の色を診てもらったうえで相談でき、変化の出方には個人差があります。

費用は何の積み上げになるか

「両方の費用がかかる」という説明はよく見かけますが、実際には単純な足し算ではない部分があります。

土台になるのは2つです。医院で行う施術の費用と、自宅用の一式(マウスピースの作成+薬剤)の費用。この2つが軸になります。

二重にかからないもの、使った分だけ増えるもの

検査やクリーニングは、医院での施術と自宅のケアに共通する入口にあたるため、それぞれに対して二重にかかることは通常ありません。ここは足し算になりにくい部分です。

一方で、増えていく可能性があるのは次の2つです。

医院での施術の回数。目標に届くまでの回数は事前に確定しないことがあり、追加すればその分の費用が乗ります。

薬剤の追加購入。自宅用のジェルは一定量で提供されるため、期間が延びれば追加が必要になります。1本あたりの金額と、何日分に相当するかを確認しておくと見通しが立ちます。

見積もりを受け取ったら確認したい4点

  • 医院での施術は何回分が含まれているか。追加する場合の1回あたりの金額
  • 自宅用の薬剤は何本(何日分)が含まれているか。追加購入の単価
  • 検査・クリーニングが料金に含まれているか、別会計か
  • 途中で中断した場合の扱い。返金の可否と、再開時の費用

セット料金として提示される場合と、項目ごとに都度会計になる場合とでは、同じ総額でも見え方が変わります。最初に提示された金額が最終的にいくらまで動きうるのかを、その場で聞いておくのが確実です。

方法別の費用の全体感については「ホワイトニングの値段はいくら?予算別にできることと、総額の考え方を解説」で整理しています。

<span style=”font-size:11px” class=”swl-fz”>※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。<br>・治療内容:薬剤による歯の漂白(歯科医院での施術と自宅でのケアの組み合わせ)<br>・標準的な費用:医院や薬剤、施術回数により異なります。金額は事前にご確認ください<br>・主なリスク・副作用:施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過による色の後戻りが生じる場合があります<br>・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療のむし歯・歯周病がある方、重度の知覚過敏がある方、エナメル質の形成不全がある方<br>・効果の感じ方や必要な期間には個人差があります</span>

自宅のケアが動かないと、デュアルにはならない

ここは、始める前に確かめておきたいところです。

自宅で行うケアは、おまけや補助ではありません。目標とする明るさまで運び、そこから保つ側の役割を担っています。この部分が動かなければ、医院での施術だけを受けた状態に近づいていきます。

問題は、費用の構成はデュアルのまま残ることです。マウスピースも薬剤も、使わなくても支払いは発生しています。つまり続かなかった場合、支払った分に対して受け取るものが減る形になります。

続けられるかを、始める前に見積もる

自宅でのケアは、マウスピースに薬剤を入れて一定時間装着するものです。必要な時間は薬剤の濃度や製品によって幅があり、短いもので30分程度から、長いものでは就寝中を通して装着する形まであります。

確認しておきたいのは次の点です。

毎日の同じ時間帯に固定できるか。 帰宅後、入浴中、就寝前など、生活の中で決まった時間を確保できるかどうかが続くかどうかを分けます。日によって変わる時間帯に置くと抜けやすくなります。

外出や出張の頻度。 泊まりが多い場合、マウスピースと薬剤を持ち運ぶ形になります。薬剤は保管方法に指定があることが多いため、その扱いも含めて考えておきます。

装着中に何をするか。 装着中は飲食ができません。その時間に何をするかが決まっていると、生活に組み込みやすくなります。

難しくなったときは自己判断で止めない

途中でしみるようになった、時間が取れなくなった。そういう場合は、中断する前に相談するのが先です。

薬剤の濃度を下げる、装着時間を短くする、使う頻度を減らすといった調整で続けられることがあります。ペースを落とせば期間は延びますが、止めてしまうよりは目標に近づきます。

自宅で行うケアの内容については「ホワイトニングは自宅でどこまでできる?市販品と歯科の違い・効果の限界を解説」でも扱っています。

オフィスホワイトニングの詳細はこちら

デュアルにしなくてよい場合の見極め

組み合わせることが常に必要とは限りません。次のような場合は、片方だけで足りることがあります。

期限がなく、時間をかけられる場合。 急ぐ理由がないのであれば、自宅でのケアを続けていく進め方で目標に届くことがあります。通院の回数も費用も抑えられます。

直近の1回だけ整えたい場合。 数日後に予定があり、そこに合わせたいだけであれば、医院での施術のみで足りることがあります。その後の維持を考えていない段階で組み合わせても、使い切れない部分が出ます。

元の色と目標の差が小さい場合。 現状からそれほど大きく変えたいわけではないなら、片方で届く可能性があります。

通院の頻度が生活に合わない場合。 数週間おきに複数回通う組み方が難しいのであれば、無理のある計画を選ばないほうが結果的に続きます。

どちらで進めるかは、現在の歯の色、目指したい明るさ、使える期間の3つが揃って初めて判断できます。この3つは自分だけでは測りにくい部分があるため、一度診てもらったうえで決めるのが確実です。

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進める前に知っておきたい注意点

知覚過敏が重なる可能性がある

医院での高濃度の施術と、自宅での継続的な使用。デュアルではこの両方が乗るため、しみる感じが出る場面が増える可能性があります

多くは一過性で、時間の経過とともに落ち着きますが、感じ方には個人差があります。しみやすい方に対しては、薬剤の濃度を下げる、作用させる時間を短くする、施術の間隔を長めに取る、知覚過敏を抑える薬剤を併用するといった調整ができます。始める前に伝えておくと、最初から負担の少ない組み方にできます。

詰め物・被せ物は白くならない

薬剤が作用するのは天然の歯です。詰め物、被せ物、差し歯、インプラント、セラミックは色が変わりません

周囲の歯が明るくなると、これらとの色の差が目立つようになります。前歯に人工物がある場合は特に影響が出やすいため、先に相談しておくことが大切です。周囲の歯を明るくしてから、その色に合わせて人工物を作り替えるという順番になります。

白さは永続しない

時間の経過とともに、色は徐々に戻っていきます。飲食による着色や喫煙の影響を受けるため、生活習慣によっても差が出ます。

組み合わせて行った場合、自宅でのケアを続けられる状態が手元に残るため、維持の手段を持ったまま終えられるという側面はあります。ただし戻らないわけではないので、維持をどうするかまで含めて最初に相談しておくと計画が立てやすくなります。

受けられない場合

無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、重度の知覚過敏がある方、エナメル質の形成不全がある方は対象外となります。未治療のむし歯や歯周病がある場合は、先に治療が必要です。

また、歯や歯の神経が成長の途中にある時期は適応が異なります。年齢で一律に線が引かれるというより、歯の成熟度によって判断が変わると理解しておいてください。

よくある質問

医院での施術と自宅のケアは、同じ日に始めてもいいですか?

医院の指示によります。施術直後は歯が一時的に敏感になっていることがあり、間隔を空けるよう案内される場合があります。自己判断で始めず、いつから使い始めるかを確認してください。

途中で自宅のケアだけに切り替えることはできますか?

進め方の調整は相談できます。ただし料金がセットで設定されている場合、支払い済みの分の扱いは医院ごとに異なります。切り替えの可能性がある場合は、契約前に中断時の扱いを確認しておくと後から困りません。

しみやすいのですが、避けたほうがいいですか?

しみやすさの程度によります。「以前しみたことがある」と「重度の知覚過敏がある」は別のもので、前者であれば濃度や時間の調整で進められることがあります。判断の目安は「ホワイトニングはしない方がいい?言われる理由と、見送るべき人の見分け方」で整理しています。

まとめ

デュアルホワイトニングは、医院での施術と自宅でのケアをひとつの計画として重ねる方法です。医院側が短期間で色を立ち上げ、自宅側が目標まで運んで保つ、という役割分担になっています。

進み方は、検査とクリーニング、マウスピースの型取り、医院での施術、そして自宅でのケアという順序が基本です。マウスピースの作成に日数がかかるため、相談した日からすぐ始まるわけではない点は押さえておきたいところです。全体では1.5〜3ヶ月程度が目安で、予定がある場合は3ヶ月前に相談を始め、2週間前には一区切りつける置き方が現実的です。

費用は、医院での施術と自宅用の一式が土台になり、施術の回数と薬剤の追加で動きます。見積もりを受け取ったら、含まれる回数と本数、そして中断時の扱いまで確認しておくと総額が読めるようになります。

そして見落とされやすいのが、自宅のケアが動くかどうかです。ここが止まると、費用の構成だけがデュアルのまま残ります。始める前に、自分の生活の中で装着の時間を確保できるかを見積もっておいてください。


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※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。
・治療内容:マウスピースを用いたホームホワイトニング
・標準的な費用:初月22,000円(税込/マウスピース作成を含む)、2ヶ月目以降11,000円/月(税込)。マウスピースをお持ちの方は初月11,000円(税込)
・主なリスク・副作用:施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります
・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります
・効果の感じ方や必要な期間には個人差があります


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