輸入雑貨店や通販でマービスの歯磨き粉を見かけて、ホワイトニング効果があるのか気になった。そう思って調べ始めると、出てくるのは使用感の話や評価ばかりで、それが何なのかという事実にはなかなかたどり着けません。
そもそも「マービスのホワイトニング」という言葉が、製品名を指しているのか、効能を指しているのかが定まりません。前提が曖昧なまま評価だけを読んでも、自分の目的に合うかどうかは判断できません。
ここでは、公式サイトに記載されている内容をもとに、この製品が何なのかを整理します。良し悪しの評価はせず、確認できる事実に絞ります。
公式に「ホワイトニング」という名前の製品は見当たらない
まず、名称の確認からです。
公式サイトの商品一覧で確認できるのは、「ホワイト・ミント」という製品名です。容量違いで複数の展開があります。
つまり、「ホワイト」はフレーバーの名称の一部として使われているということになります。「ホワイトニング」という名称の製品は、公式サイトで確認できる範囲では見当たりません。
これは細かい話に見えて、判断には影響します。名称に含まれる言葉と、その製品がうたえる効能は別のものだからです。フレーバー名が「ホワイト」であることは、その製品が特別に歯を白くする設計になっていることを意味しません。
検索で「マービス ホワイトニング」と調べたとき、多くの場合この製品が想定されていると考えられますが、呼ばれ方と正式な名称にはずれがあるということです。
フレーバー名として付けられている
このブランドは、複数のフレーバーを展開しています。それぞれに名称が付いており、「ホワイト・ミント」もそのひとつです。
つまり、製品を区別するための名前として使われているということです。名称に含まれる言葉から効能を推測すると、実際の表示とずれることがあります。
これはこのブランドに限った話ではありません。口腔ケア用品では、名称に「ホワイト」「クリア」といった言葉が使われることがよくあります。名前ではなく、区分と表示された効能を見るというのが、判断の順序になります。
ブランド内で区分が分かれている
もうひとつ、公式サイトに記載されている重要な事実があります。
フッ素配合の製品は、医薬部外品にあたると明記されています。
一方で、フッ素を配合していない製品の区分については、公式に明記されているものを確認できませんでした。つまり、同じブランドの中でも製品によって区分が違う可能性があるということです。
区分が違うと、何が変わるのか
区分は、その製品がうたえる効能の範囲を決めます。
医薬部外品は、効能の範囲があらかじめ定められた区分です。歯みがき剤の場合、「歯を白くする(ブラッシングによって)」「口臭を防ぐ」といった範囲が定められています。この区分の意味については「ディノベートとは?区分の違う2つのホワイトニング製品を整理して解説」で扱っています。
したがって、どの製品を手に取っているかによって、期待できる範囲も変わります。パッケージや公式サイトの表示を確認するのが確実です。
なお、公式に記載のない内容については、判断の根拠にしないほうが確実です。第三者の情報として成分や効能が流通していることがありますが、確認できないものは確かめようがありません。
歯磨き剤における「白くする」の意味
ここは、ブランドを問わず共通する部分です。
「歯を白くする」という言葉には2つの意味があります。歯の表面に付いた着色を落とすことと、歯の内部の色そのものを明るくすることです。
歯みがき剤が働きかけるのは前者です。ブラッシングによって表面に蓄積した色素を取り除くもので、歯の内部にある色のもとを分解するものではありません。
そのため、期待できるのは元の歯の色に近づくことであって、それより明るくなることではありません。この違いについては「歯の黄ばみを取る方法は?取れる黄ばみと取れない黄ばみの見分け方」で整理しています。
市販品でどこまでできるかについては「ホワイトニングは自宅でどこまでできる?市販品と歯科の違い・効果の限界を解説」でも扱っています。
公式が偽造品への注意喚起を出している
このブランドについて調べるうえで、押さえておきたい事実があります。
公式サイトには、偽造品への注意を促すページが設けられています。あわせて、日本での正規輸入代理店はUPPER HOUSEであることが記載されています。
公式が示している見分け方
公式サイトでは、正規品を見分ける手がかりとして次の点が挙げられています。
- フレームの印刷位置——キャップ部分に近い位置にある
- パッケージの質感——チューブの材質が異なり、全体の質感に違いがある
- 法定表示ラベル——正規品にはUPPER HOUSEと記載されたラベルが貼付されている
- スクリュー部分——開閉のしやすさに違いがある
- キャップの堀——中央に向かうほど堀が薄くなる
また、キャップの「M」のエンボスについては、あるものとないものが市場に混在しているが、どちらも正規品であるという補足も記載されています。刻印の有無だけでは判断できないということです。
なぜこれが判断に関わるのか
公式がこうした情報を出しているということは、流通の経路によって手元に届くものが変わりうるということでもあります。
口に入れるものである以上、どこから来たのか、どう保管されてきたのかを確認できるかどうかは判断材料になります。同じ名前の製品でも、経路をたどれるものとそうでないものがあるということです。
これは特定の販売者を評価する話ではなく、確認できる情報が揃っているかどうかという話です。公式が見分け方を掲示している以上、購入前に照らし合わせることができます。
確認できる場面と、できない場面がある
ただし、挙げられている見分け方の多くは現物を手に取らないと確認できません。印刷の位置、質感、キャップの形状。いずれも写真だけでは判定が難しい項目です。
そのため、実際の判断はもう少し手前で決まります。どこから購入するかという選択のほうが、結果的に大きく影響するということです。
公式サイトでは、正規の販売経路についても案内があります。届いてから見分けるより、購入前に経路を確認しておくほうが確実という順序になります。
目的から見た使い分け
ここまでを踏まえると、判断は目的によって決まります。
日常の着色ケアが目的の場合。 コーヒーや紅茶による着色が気になっていて、元の歯の色そのものには不満がないのであれば、歯みがき剤は用途に合います。毎日のブラッシングの中で、蓄積を抑える方向に働きます。
元の色を明るくしたい場合。 歯そのものの色を変えたいのであれば、歯みがき剤では届きません。歯の内部にある色のもとに作用させる必要があり、それは歯科医師の管理下で扱う薬剤の領域になります。仕組みの違いは「ホワイトニングの仕組みは?薬剤が色素を分解する過程と、効かないものがある理由」で扱っています。
どちらか分からない場合。 自分の歯の色が表面の着色によるものか、内部の色によるものかは、見た目だけでは判断しにくい部分があります。ここが決まっていないと、どの製品を見ても判断がつきません。
選ぶときに確認したいこと
製品を手に取るときに見ておきたい点をまとめます。
区分の表示。 フッ素を配合しているかどうかで区分が変わります。パッケージの表示を確認してください。
法定表示ラベル。 前述のとおり、正規輸入品にはその旨の記載があります。
公式に書かれている効能の範囲。 記載されている範囲を超える効果は、期待の対象にしないほうが確実です。書かれていないことは、確認できないこととして扱います。
入手の経路。 どこから購入するかによって、確認できる情報の量が変わります。
これらは、このブランドに限った話ではありません。海外で製造された口腔ケア用品を選ぶときに共通して使える見方になります。
よくある質問
使い続ければ、歯の色は変わりますか?
歯みがき剤が働きかけるのは表面に付いた着色です。そのため、蓄積した着色が落ちれば元の歯の色に近づきます。ただし、元の色そのものより明るくなるものではありません。変化の程度は、いまどれだけ着色が蓄積しているかによって変わります。
フッ素が入っているものと入っていないもの、どちらを選べばいいですか?
目的の軸が違います。 フッ素は、むし歯の予防という観点で配合される成分です。歯の色を明るくする働きとは別の話になります。
つまり、「白さ」と「むし歯の予防」は同じ軸で比べるものではありません。どちらを重視するかは、いまの口の中の状態によって変わります。むし歯になりやすい傾向がある方であれば、そちらの観点が先になることもあります。
自分にとってどちらの優先度が高いかは、口の中の状態を見てもらうと判断がつきます。
海外の製品を使うときに、気をつけることはありますか?
表示されている内容が、日本の基準に照らして確認できるかどうかが一つの目安になります。正規に輸入されているものであれば、日本語の表示が付きます。個人輸入などで入手したものは、その確認ができません。口に入れるものなので、経路をたどれるかどうかは見ておきたい部分です。
歯科医院のホワイトニングと併用できますか?
働きかける場所が違うため、組み合わせること自体は考えられます。ただし施術の直後は歯の表面が敏感な状態にあり、研磨力の強い歯みがき剤は避けたい時期があります。施術を受ける際に、使っている歯みがき剤を伝えて確認しておいてください。
まとめ
公式サイトで確認できる製品名は「ホワイト・ミント」であり、「ホワイトニング」という名称の製品は見当たりません。「ホワイト」はフレーバー名の一部として使われており、名称と効能は別のものです。
区分については、フッ素配合の製品が医薬部外品であると公式に明記されています。一方、フッ素を配合していない製品の区分は公式に確認できませんでした。区分が違えば、うたえる効能の範囲も変わります。
そして、公式サイトには偽造品への注意喚起があり、正規品を見分ける手がかりが掲示されています。日本での正規輸入代理店も明記されています。口に入れるものである以上、経路をたどれるかどうかは判断材料になります。
そのうえで、歯みがき剤が働きかけるのは歯の表面に付いた着色です。元の歯の色を明るくしたいのであれば、別のアプローチが必要になります。まず自分がどちらを目指しているのかを決めることが、選ぶ前の出発点になります。
大阪梅田矯正歯科のホワイトニング
通院の負担を抑えたい方に向けて、オンライン診療と自宅でのケアで進めるホワイトニングをご用意しています。3Dスキャンで採得した歯型からオーダーメイドのマウスピースを作成し、歯科医師の診断のもとでホワイトニング剤と知覚過敏抑制剤をお届けします。
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※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。
・治療内容:マウスピースを用いたホームホワイトニング
・標準的な費用:初月22,000円(税込/マウスピース作成を含む)、2ヶ月目以降11,000円/月(税込)。マウスピースをお持ちの方は初月11,000円(税込)
・主なリスク・副作用:施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります
・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります
・効果の感じ方や必要な期間には個人差があります



