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オパールエッセンスとは?製品ごとに違う区分と濃度を整理して解説

ホワイトニングについて調べていると、「オパールエッセンス」という名前を何度も目にします。歯科医院のページにも出てきますし、通販のページにも出てきます。

ところが、書かれていることが噛み合いません。自宅で使うものだという説明もあれば、歯科医院で施術に使うものだという説明もある。 濃度も6%、10%、35%とばらばらで、どれが自分の話なのかが決まりません。

これは情報が誤っているわけではなく、ひとつの名前の下に、別々の製品が並んでいるためです。

ここでは、公式サイトに記載されている内容をもとに、どの製品が何なのかを整理します。

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目次

オパールエッセンスは製品名ではなく、シリーズの名前

まず、前提の確認からです。

オパールエッセンスは、アメリカのウルトラデント社が展開するホワイトニング材のシリーズ名です。日本ではウルトラデントジャパンが取り扱っています。

このシリーズの下には、性格の違う製品が並んでいます。

  • 自宅で使うもの(2種類)
  • 歯科医院での施術に使うもの
  • 漂白そのものではない関連する材料

説明が食い違って見えるのは、書き手がそれぞれ別の製品を指しているからです。どれを指しているかが決まらないと、濃度も使い方も入手経路も決まりません。

順に見ていきます。

自宅で使う製品は2種類ある

自宅で使うものだけでも、性格が異なる2つがあります。

オパールエッセンス10%

主成分は過酸化尿素で、濃度は10%です。

公式の製品ページには、「医療機器として承認されたホームホワイトニング材」と記載されています。医療機器の承認番号として21800BZG10006000が示されています。

使い方としては、歯科医院で作ったカスタムトレイに充填して使うタイプです。ジェルの粘性が高く、トレイから漏れ出しにくい設計だと説明されています。

フレーバーは、無味無臭のレギュラーとミント味の2種類。保管については、使用期間36ヶ月・要冷蔵と記載されています。

オパールエッセンスGo

こちらは主成分が異なり、過酸化水素6%です。

大きな違いは形態にあります。あらかじめジェルが充填された既成トレイが使い捨てで用意されており、カスタムトレイの作製が要りません。歯型を取る工程を挟まずに始められる形になっています。

薬事上の扱いも公表されています。ウルトラデントジャパンの発表によると、令和3年(2021年)7月14日に厚生労働省から外国製造医療機器製造販売承認を取得しており、承認番号は30300BZI00024000とされています。

使用については、1日90分・最大10日間の使用が想定されていると記載されています。流通は歯科医院専売で、「歯科医院でのみ処方可能な薬材」と明記されています。

2つの違いは「トレイを作るかどうか」

同じ「自宅で使う」でも、この2つは前提が違います。

10%はカスタムトレイが要るため、歯型を取る工程が入ります。そのぶん自分の歯に合った形になります。Goはトレイ作製が不要な代わりに、既成の形が使われます。

どちらが向いているかは、歯並びの状態や、どれだけの期間で進めたいかによって変わります。ここは診てもらったうえで決まる部分です。

歯科医院で使う製品

シリーズにはもうひとつ、施術で使われるものがあります。

オパールエッセンスBOOSTは、過酸化水素35%(混合前の濃度)のオフィスホワイトニング材です。日本では2018年に発売されたと記載されています。

公式に挙げられている特徴は次のとおりです。

  • 赤いジェルのため、歯面で塗布した部分が見分けやすい
  • 20%以上の水分量を含むことでエナメル質の脱水を防ぎ、知覚過敏が発生しにくいとされる
  • シリンジ内で混合して使い、混合後は10日間の冷蔵保存が可能
  • 動物性原料を使用しておらず、グルテンフリー認証を取得している

使い方としては、1日15〜20分の施術を最大3セットまで行うことができると記載されています。

なお、この製品の日本での薬事上の区分については、公式サイトで記載を確認できませんでした。自宅用の2製品には医療機器としての承認が明記されている一方、こちらには該当する記載が見当たりません。気になる場合は、施術を受ける歯科医院に確認する項目になります。

いずれにせよ、これは歯科医師・歯科衛生士が扱うもので、自分で入手して使うものではありません。

濃度の数字は「強さ」ではなく使い方と対応している

ここまでに3つの数字が出てきました。並べると混乱するところなので、整理しておきます。

製品主成分と濃度想定されている使い方
オパールエッセンス10%過酸化尿素 10%カスタムトレイに充填して使用
オパールエッセンスGo過酸化水素 6%1日90分・最大10日間
オパールエッセンスBOOST過酸化水素 35%1日15〜20分を最大3セット

まず押さえたいのは、過酸化尿素と過酸化水素は別の成分だということです。過酸化尿素は分解して過酸化水素になりますが、その過程を経るぶん作用の現れ方が変わります。10%と6%を数字だけで比べても、意味のある比較になりません。

そのうえで表を縦に見ると、傾向が見えてきます。濃度が低いものは長い時間、濃度が高いものは短い時間で使う設計になっています。

つまり濃度は、その製品がどのくらいの時間、どういう管理のもとで使われることを想定しているかとセットで決まっています。数字が大きいほうが優れているという読み方はできません。この考え方については「ホームホワイトニングのジェルとは?成分と濃度の考え方、入手経路の見分け方」で整理しています。

オフィスホワイトニングの詳細はこちら

同じ名前でも、漂白材ではないものがある

シリーズには、色を明るくすること自体を目的としない製品も含まれています。ここも混乱のもとになります。

知覚過敏抑制材(ウルトライーズ)。 3%硝酸カリウムと0.25%フッ化ナトリウムを含むジェルで、施術に伴う痛みを抑える目的で併用されると記載されています。これ自体に漂白の作用はありません。

歯肉の保護材(オパールダム)。 施術中に薬剤が歯ぐきに触れないよう保護するための材料です。歯科医院で使われるもので、これも漂白材ではありません。

歯みがき製品。 公式のホワイトニング関連カテゴリには、同じシリーズ名の歯みがきも掲載されています。ただし個別の製品ページは確認できませんでしたので、成分や区分についてはここでは触れません。一般に、歯みがき粉は歯の表面に付いた着色を落とすもので、歯の内部の色に作用する漂白材とは働きかける相手が違います。

つまり、「オパールエッセンス」と書かれていても、それが歯を明るくする製品とは限りません。名前だけで判断せず、何をするものかを確認することになります。

入手について公式が示していること

最後に、入手経路の話です。ここは公式の記載がはっきりしています。

オパールエッセンス10%の公式製品ページには、個人輸入サイトでの購入を推奨しない旨が記載されています。

オパールエッセンスGoについては、「歯科医院専売」「歯科医院でのみ処方可能な薬材」と明記されています。

つまり、自宅で使う2製品はいずれも歯科医院を通す前提で設計されているということです。使う人が自分で選んで買うものではなく、口の中の状態を確認したうえで渡されるものとして流通しています。

これは製品の性格から来ています。濃度と使用時間がセットで決まっている以上、その人の歯の状態に合わせて設計する工程が要ります。むし歯や歯周病があれば先に対応が必要ですし、人工物があれば結果の見え方も変わります。

通販に並んでいるものをどう見るかについては「ホームホワイトニングのジェルとは?成分と濃度の考え方、入手経路の見分け方」で扱っています。

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製品名から分かることと、分からないこと

歯科医院で「オパールエッセンスを使っています」と説明を受けた場合、そこから何が読み取れるのかを整理しておきます。

製品名が分かれば決まること。 どの製品かまで分かれば、主成分(過酸化尿素か過酸化水素か)、濃度、そして想定されている使用時間の枠組みまでは決まります。カスタムトレイが要るかどうかも、10%かGoかで分かります。

製品名だけでは決まらないこと。 ここが本題です。

  • 自分の場合に何本・何日必要か。 もとの歯の色と目標によって変わります
  • どのくらい明るくなるか。 変色の原因によって届き方が違います
  • しみるかどうか。 個人差があり、出た場合は使用時間の調整が入ります
  • そもそも進められるか。 むし歯や歯周病があれば先に対応が必要です

つまり、製品名は設計の枠組みまでを教えてくれるものであって、結果を約束するものではありません。同じ製品を使っても、進み方は人によって変わります。

だから、製品を比べるより先に自分の歯がどの状態にあるかを確認するほうが、判断の材料としては大きくなります。

よくある質問

濃度の高いものを選べば早く白くなりますか?

濃度は使用時間とセットで設計されているため、数字だけでは判断できません。高い濃度のものは短時間の使用が想定されており、扱う側の管理が前提になっています。また、過酸化尿素と過酸化水素では成分そのものが違うため、数字を横並びで比べることもできません。

自分に合うのはどれですか?

歯の状態、目標とする明るさ、どのくらいの期間で進めたいかによって変わります。カスタムトレイを作る形が向いている場合もあれば、トレイ作製を挟まない形が合う場合もあります。口の中を診てもらったうえで決まる部分です。

詰め物や被せ物も白くなりますか?

なりません。薬剤が作用するのは天然の歯の内部にある色素で、人工物はその色素にあたるものを持っていないためです。前歯に人工物がある場合は、周りだけが明るくなって差が出ることがあります。詳しくは「インプラントがあるとホワイトニングはできない?順序と、すでに入っている場合の選択肢」で整理しています。

使っている間に気をつけることはありますか?

歯がしみることがあります。一時的なもので落ち着くことが多いものの、症状が続く場合は使用を中断して相談する場面です。しみる仕組みと対処については「ホワイトニングで歯がしみるのはなぜ?仕組みと、症状が出たときの対処」で扱っています。

まとめ

オパールエッセンスは製品名ではなく、アメリカのウルトラデント社のホワイトニング材シリーズの名前です。説明が食い違って見えるのは、書き手がそれぞれ別の製品を指しているためです。

自宅で使うものは2種類あります。オパールエッセンス10%は過酸化尿素10%で、公式に医療機器として承認されたホームホワイトニング材と記載され、カスタムトレイに充填して使います。オパールエッセンスGoは過酸化水素6%で、既成トレイにジェルが充填済みのためトレイ作製が不要。令和3年に外国製造医療機器製造販売承認を取得しており、歯科医院専売とされています。

歯科医院での施術に使われるのがオパールエッセンスBOOSTで、過酸化水素35%(混合前)。1日15〜20分を最大3セットまでという使い方が示されています。ただし日本での薬事上の区分については、公式サイトで記載を確認できませんでした。

濃度の数字は強さの順位ではなく、想定されている使用時間とセットで決まっています。過酸化尿素と過酸化水素は別の成分でもあるため、数字を横並びで比べることはできません。

そしてシリーズには、知覚過敏抑制材や歯肉の保護材、歯みがき製品も含まれます。同じ名前でも漂白材とは限らないという点は、調べるときに押さえておきたいところです。


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