歯を白くする方法を探していて「エクシア」という名前を見かけた。調べてみると、自分で施術するサロンだという説明が出てくる一方で、歯科医院の情報も出てくる。どちらの話をしているのか分からないまま、評価だけが目に入ってくる。
これは情報が間違っているのではありません。同じ「エクシア」という名前で、運営主体も区分も違うものが存在しているためです。
ここでは、公式サイトに記載されている内容をもとに、それぞれが何なのかを整理します。自分が見ていたのがどちらだったかがはっきりすれば、判断はしやすくなります。
「エクシア」という名前のホワイトニングは1つではない
確認できる範囲では、次の2つが存在します。
| セルフホワイトニングのサロン | 歯科医院 | |
|---|---|---|
| 運営 | ecxia株式会社 | 医療法人社団輝跡会 |
| 区分 | 医療機関ではない | 医療機関 |
| 施術する人 | 利用者自身 | 歯科医師・歯科衛生士 |
| 扱う内容 | セルフホワイトニング | オフィス/ホーム/デュアル |
運営している法人が異なり、制度上の区分も違います。
なお、双方の公式ページに、互いの関係を示す記載は確認できませんでした。関係があるともないとも言えないため、ここでは「同じ名前の別の主体が存在する」という事実のみを扱います。
まず自分が見ていたのがどちらだったかを確かめるところから始めると、情報が整理されます。
セルフホワイトニングのサロンとして提供されているもの
ecxia株式会社が運営するのは、セルフホワイトニングのサロンです。公式サイトに記載されている内容は次のとおりです。
使用する溶剤。 ポリリン酸を高配合した自社開発のものとされています。あわせて、過酸化尿素等を使わない設計であることが記載されています。
施術の時間。 初回は説明を含めて約1時間、2回目以降は30分と記載されています。
施術する人。 利用者自身が行います。
この最後の点は、サービスの特徴というより制度の枠組みから決まっている形です。医師・歯科医師・歯科衛生士以外が他人の口の中で施術を行うことは認められていないため、利用者自身が行う形にすることで、医療機関以外の場所でも提供できるようになっています。
そして、その枠組みの中では歯を元の色より明るくする作用を持つ成分(過酸化水素・過酸化尿素)は扱えません。公式サイトに「過酸化尿素等を使わない」と記載があるのは、この区分によるものです。
セルフホワイトニングの仕組みと、何に対して働くのかについては「セルフホワイトニングの効果は?作用する場所と、向いている目的を解説」で整理しています。
同じ名前の歯科医院もある
もうひとつ、エクシアデンタルクリニック墨田という名称の歯科医院が存在します。運営は医療法人社団輝跡会です。
公式サイトによると、こちらではオフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、そして両者を組み合わせるデュアルホワイトニングが扱われています。
医療機関であるため、歯科医師・歯科衛生士が施術を行い、歯の内部の色に作用する薬剤も扱えます。これは前述のサロンとは、制度上の位置づけがまったく違う部分です。
つまり「エクシアのホワイトニング」と言ったとき、表面の着色に働きかけるものを指している場合と、歯の内部の色に作用するものを指している場合があるということになります。
区分が違うと、できることが変わる
ここからは、区分の違いが実際に何を意味するのかを整理します。名前に関係なく、ホワイトニングを選ぶときの物差しとして使える部分です。
誰が施術するか
医療機関では、歯科医師や歯科衛生士が口の中の状態を確認したうえで施術します。未治療のむし歯や歯周病がないか、詰め物がどこにあるか、しみやすさはどうか。これらを踏まえて濃度や時間が決められます。
医療機関ではない施設では、利用者自身が行います。診断は行われないため、口の中の状態に合わせた調整という工程は入りません。
何に作用するか
ここが最大の分かれ目になります。
表面に付いた着色に働きかけるものと、歯の内部にある色に作用するものでは、変えられる範囲が変わります。前者では元の歯の色に近づきますが、それより明るくなることはありません。後者は歯そのものの色を変えられます。
歯の内部に作用する薬剤が歯科医師の管理下でしか扱えないのは、作用が強く、口の中の状態によって適否が変わるためです。この仕組みについては「ホワイトニングの仕組みは?薬剤が色素を分解する過程と、効かないものがある理由」で扱っています。
むし歯や歯周病が見つかるかどうか
医療機関では、始める前の確認で治療が必要な状態が見つかることがあります。医療機関ではない施設では、この工程がありません。
これは良し悪しの話ではなく、提供できることの範囲が制度によって決まっているということです。
途中で困ったときに何ができるか
見落とされやすいのが、この点です。
医療機関では、施術中や施術後に症状が出た場合、その場で診察し、処置を行うことができます。しみる症状が出れば濃度や時間を調整でき、痛みの原因が別にあれば検査して対応できます。
医療機関ではない施設では、診察も処置も行えません。体調に関わることが起きた場合、歯科医院を受診することになります。
普段は意識しない部分ですが、口の中に何かあったときにどこまで対応してもらえるかは、区分によって決まっています。始める前に知っておくと、想定を持って利用できます。
自分の目的から見分ける
どちらを見ればいいかは、目的によって決まります。
表面に付いた着色を落としたい場合。 コーヒーや茶渋による色が気になっていて、元の歯の色には不満がないのであれば、表面に働きかける方法が用途に合います。
歯そのものの色を明るくしたい場合。 元の色より明るくしたいのであれば、歯の内部に作用する薬剤を扱える歯科医院が対象になります。
どちらか分からない場合。 実際にはこれが多いところです。自分の黄ばみが表面のものか内部のものかは、見た目だけでは判断しにくい部分があります。判断の目安については「歯の黄ばみを取る方法は?取れる黄ばみと取れない黄ばみの見分け方」で整理しています。
目的が決まっていないまま情報を集めると、どの説明を読んでも判断がつきません。先に決めるのは方法ではなく目的です。
名前でサービスを調べるときに確認したいこと
今回のように、同じ名前で区分の違うものが存在することは珍しくありません。名前を手がかりに調べるときは、次の点を確認すると混乱を避けられます。
運営している主体を確認する。 株式会社なのか、医療法人なのか。公式サイトの会社概要や運営者情報に記載があります。
医療機関かどうかを確認する。 歯科医院であれば医療機関、サロンであれば医療機関ではありません。これによって扱える薬剤も、施術できる人も変わります。
公式サイトの記載を見る。 使用する成分、施術の流れ、誰が施術するか。これらは公式に記載されていることが多く、確認できる情報です。
記載のないことは、確認できないこととして扱う。 公式に書かれていない成分や数値が第三者の情報として流通していることがありますが、根拠を確認できないものは判断の材料にしないほうが確実です。
名前が似ていても、系列とは限らない。 これが今回の要点です。名称の一部が共通していることと、運営が同じであることは別の話です。片方について書かれた情報を、もう片方の判断に使ってしまうと、前提から食い違います。
この確認の順序を持っておくと、どのブランドを調べるときにも使えます。評価を読み比べるより、区分を確かめるほうが早く判断に近づきます。
なぜ評価情報だけでは判断できないのか
体験を語る情報は数多くありますが、そこには書き手がどちらを利用したのかが明記されていないことがあります。
区分が違えば、できることも、変化の出方も違います。表面の着色を落としたときの感想と、歯の内部の色を明るくしたときの感想は、同じ「白くなった」という言葉でも中身が異なります。
さらに、元の歯の色や着色の程度も人によって違うため、同じ施術でも受け取り方は変わります。評価を集めるほど判断がつかなくなるのは、比べているものが揃っていないためです。
だからこそ、区分と、自分の目的という2つを先に固めるほうが、結果的に早く決まります。
よくある質問
セルフの施設と歯科医院では、どちらを選べばいいですか?
目的によります。表面に付いた着色を落としたいのであればセルフの施設が用途に合い、歯そのものの色を明るくしたいのであれば歯科医院が対象になります。上下の関係ではなく、作用する場所が違うため、目的と噛み合うかどうかで決まります。
ポリリン酸という成分は、歯科医院では使わないのですか?
ポリリン酸は歯の表面に付着した着色に働きかける成分で、歯の内部の色を変えるものではありません。歯科医院では、目的に応じて内部に作用する薬剤も選べるという違いがあります。成分の名前だけでなく、それが何に対して働くのかを見ると位置づけが分かります。
セルフの施設に通ったあとで、歯科医院のホワイトニングを受けることはできますか?
作用する場所が違うため、順に受けること自体は考えられます。ただし、歯科医院で受ける場合は口の中の状態の確認から始まります。未治療のむし歯や歯周病があれば、そちらの治療が先になります。また、直前に他の施術を受けている場合は、そのことを伝えてください。間隔の取り方が変わることがあります。
通うかどうかを決める前に、確認しておくことはありますか?
自分の黄ばみが表面のものか、内部のものかを確かめておくことです。ここが決まっていないと、どちらを選んでも目的と噛み合わない可能性が残ります。歯科医院での確認は、この判断のために使えます。医院での施術の中身については「オフィスホワイトニングとは?1回でどこまで白くなるか・費用・通う回数を解説」で扱っています。
まとめ
「エクシア」という名前のホワイトニングには、運営主体も区分も違う2つが存在します。ecxia株式会社が運営するセルフホワイトニングのサロンと、医療法人社団輝跡会が運営するエクシアデンタルクリニック墨田です。双方の公式ページに互いの関係を示す記載は確認できませんでした。
区分が違うと、施術する人も、扱える薬剤も、作用する場所も変わります。医療機関では歯の内部の色に作用する薬剤を扱えますが、医療機関ではない施設では表面の着色に働きかける範囲になります。
したがって、どちらを見るべきかは目的で決まります。表面の着色を落としたいのか、歯そのものの色を明るくしたいのか。ここが決まっていれば、情報の読み分けもできるようになります。
そして名前で調べるときは、運営主体と、医療機関かどうかを先に確認する。この順序を持っておくと、評価情報に振り回されずに判断できます。
大阪梅田矯正歯科のホワイトニング
通院の負担を抑えたい方に向けて、オンライン診療と自宅でのケアで進めるホワイトニングをご用意しています。3Dスキャンで採得した歯型からオーダーメイドのマウスピースを作成し、歯科医師の診断のもとでホワイトニング剤と知覚過敏抑制剤をお届けします。
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※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。
・治療内容:マウスピースを用いたホームホワイトニング
・標準的な費用:初月22,000円(税込/マウスピース作成を含む)、2ヶ月目以降11,000円/月(税込)。マウスピースをお持ちの方は初月11,000円(税込)
・主なリスク・副作用:施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります
・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります
・効果の感じ方や必要な期間には個人差があります



