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オフィスホワイトニングで白くならなかった?判定する時点で意味が変わる

歯科医院でオフィスホワイトニングを受けた。施術が終わって鏡を見たときは、はっきり白くなっていた。

ところが数日後、元に戻ったように見える。あの白さは何だったのか。時間とお金をかけたのに、結局変わっていないのではないか——そう感じている状態です。

ここで押さえておきたいことがあります。「白くならなかった」と感じている時点によって、起きていることが違うという点です。

ここでは、いつ判定するのが妥当なのかと、それでも変化が乏しい場合の見方を整理します。

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目次

「白くならなかった」と感じる時点は3つある

同じ言葉でも、いつ感じたかで中身が変わります。

① 施術直後。 「思ったほど変わらなかった」と感じた場合です。

② 数日後。 「直後は白かったのに戻った」と感じた場合です。

③ 複数回終えた後。 予定していた回数を受け終えて、それでも変化が乏しいと感じた場合です。

この3つは、対処がまったく違います。①と②は判定のタイミングの問題で、③になって初めて原因の切り分けに入ります。順に見ていきます。

施術直後——まだ判定できる状態ではない

まず、多くの方が基準にしてしまう時点です。

施術中から直後にかけて、歯の表面は一時的に乾燥した状態になります。薬剤を作用させるために口を開けた状態が続き、歯面に唾液が触れない時間が長くなるためです。

そして、乾燥した歯は通常より白く見えます。水分を含んだ状態と、水分が抜けた状態では、光の返り方が変わるためです。

つまり、施術直後の見え方は、その日のピークにあたります。ここを基準にすると、この後は下がる方向にしか動きません。

落ち着くまでにかかる時間

水分は24時間以内に戻るとされています。あわせて、施術で一時的に失われた歯の表面の膜(ペリクル)も再生していきます。

このとき、1〜2段階ほど色が戻ったように感じるとされています。これは施術の効果が消えたのではなく、乾燥による上乗せ分がなくなったということです。

2〜3日経って落ち着いた状態が、本来の施術後の白さと考えることになります。

歯を守る膜の役割については「ホワイトニング後の食事は何を避ける?色と酸の2つの基準で判断する」で扱っています。

だから、直後の判定は早い

施術直後に「思ったほど変わらなかった」と感じた場合、その時点ではまだ薬剤の作用が落ち着いていません。逆に「かなり白くなった」と感じた場合も、その状態が続くわけではありません。

どちらの方向にも、直後の見え方は判定に使えないということになります。

数日後——比べる相手が施術直後になっている

次に、「戻った」と感じる時点です。

ここで起きているのは、多くの場合基準の取り違えです。

施術直後の白さが記憶に強く残っているため、無意識にそこが出発点になります。すると、水分が戻った分はそのまま「戻った」ことになってしまいます。しかし比べる相手は施術前であって、施術直後ではありません。

記憶では判定できない

さらに厄介なのが、施術前の色を正確には覚えていないという点です。

歯の色は、白くなればなるほどその状態が普通に見えてきます。目が慣れることで基準がずり上がっていくため、後から「どのくらい変わったか」を思い出しても、判定にはなりません。実際には変化していても、本人には差が感じられないということが起こります。

だから、判定には記録が要ります。施術前にシェードガイドで段階を記録しているか、条件をそろえた写真があるか。どちらもなければ、変化の有無そのものを確かめる方法がないということになります。

記号と段階の読み方については「ホワイトニングのレベルとは?シェードガイドの記号の読み方と、段階の数え方」で、記録をもとにした確認の順序については「ホームホワイトニングで白くならないのはなぜ?原因の切り分け方と確認の順序」で整理しています。

複数回終えた後——ここで初めて原因を見る

予定していた回数を受け終えて、記録と比べても変化が乏しい。ここまで来て、原因の話になります。

まず、1回で終わる設計ではない

前提として、オフィスホワイトニングは複数回を前提に組まれることが一般的です。目標の明るさまでに数回、間隔を空けながら進めます。1回だけ受けて「変わらない」と判断するのは、設計の途中で結論を出していることになります。

回数と間隔の考え方については「オフィスホワイトニングとは?1回でどこまで白くなるか・費用・通う回数を解説」で扱っています。

切り分けの順序

回数を終えたうえで変化が乏しい場合、見る順番があります。

① 薬剤が届いていたか。 歯の表面に着色や歯石が残っていると、薬剤が均一に作用しません。施術前の清掃が十分だったかは、確認できる項目です。

② 設計が状態に合っていたか。 薬剤の濃度、照射の回数、1回あたりの時間。これらは調整できる部分です。経過を伝えれば、次回の組み立てが変わることがあります。

③ そもそも対象でないものが含まれていないか。 ここが分かれ目になります。

④ すでに到達点に近くないか。 元の色が明るい方であれば、変化の幅そのものが小さくなります。動ける範囲は歯の側で決まっているため、これは想定内の結果ということになります。この仕組みについては「ホワイトニングの仕組みは?薬剤が色素を分解する過程と、効かないものがある理由」で扱っています。

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医院に伝えるときの伝え方

相談する場面での話です。「白くならなかった」とだけ伝えても、次の手が決まりません。判断に使える情報を持っていくと、話が進みます。

いつ見たか。 施術直後なのか、数日後なのか、複数回終えた後なのか。ここまで見てきたとおり、時点によって意味が変わります。

どの条件で見たか。 自然光か室内照明か。鏡か写真か。条件が違うだけで見え方は変わるため、毎回同じ条件で見ていたかどうかは情報になります。

何と比べたか。 施術前の記録と比べたのか、施術直後の記憶と比べたのか。ここが食い違いの起きやすい部分です。

記録があるか。 開始時のシェードの段階、あるいは条件をそろえた写真。あれば、話は事実の確認から始められます。

この4点があれば、判定の問題なのか、設計の問題なのか、対象の問題なのかを分けて考えられる状態になります。

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やらないほうがよいこと

思うような変化がないときにとりがちな行動のうち、逆に働くものがあります。

自己判断で別の製品を足す。 市販品や海外製の製品を重ねると、何が効いて何が効いていないのかが分からなくなります。刺激が重なることで、しみる症状が強く出ることもあります。市販品と歯科で扱うものの違いについては「ホワイトニングは自宅でどこまでできる?市販品と歯科の違い・効果の限界を解説」で整理しています。

間隔を詰めて受ける。 施術の間隔は、歯や歯ぐきが回復する時間を見込んで設定されています。詰めても到達点が上がるわけではなく、負担だけが増えます。

強く磨く。 表面を削る方向に働きます。エナメル質が薄くなると、その下にある層の色が透けやすくなり、かえって暗く見えることもあります。この点については「歯の黄ばみを取る方法は?取れる黄ばみと取れない黄ばみの見分け方」で扱っています。

よくある質問

1回で変化が小さいのは想定内ですか?

複数回を前提に組まれることが一般的なため、1回あたりの変化が目標に届かないのは想定の範囲に入ります。ただし元の色や変色の原因によって進み方は変わるため、自分の場合の見込みは診てもらったうえで確認することになります。

再施術や返金はできますか?

医院ごとの規定によります。保証の有無や条件は事前に確認しておく項目です。ただしその前に、記録と比べて実際に変化していないのかを確かめるところから始めることになります。

別の医院で受け直せば変わりますか?

薬剤や設備の違いで結果が変わることはあります。一方、歯の側の条件は医院を変えても変わりません。人工物や神経を失った歯、構造に組み込まれた変色は、どこで受けても同じ前提になります。まず何が理由だったのかを切り分けてからでないと、同じ結果を繰り返すことになります。

自宅で行う方法に切り替えれば変わりますか?

作用の仕方が違うため、進み方は変わります。ただし到達できる範囲を決めているのは歯の側なので、方法を変えれば上限が上がるという関係ではありません。両方を組み合わせる進め方もあるため、経過を伝えたうえで相談することになります。

まとめ

「白くならなかった」と感じる時点は3つあり、それぞれ意味が違います

施術直後は、歯の表面が一時的に乾燥して通常より白く見えている状態です。ここがその日のピークにあたるため、判定には使えません。水分は24時間以内に戻り、2〜3日経って落ち着いた状態が本来の結果になります。

数日後に「戻った」と感じる場合、多くは基準の取り違えです。比べる相手は施術前であって、施術直後ではありません。そして施術前の色は記憶では判定できないため、記録があるかどうかが分かれ目になります。

複数回終えた後で、記録と比べても変化が乏しい場合に、初めて原因の切り分けに入ります。薬剤が届いていたか、設計が合っていたか、そもそも対象でないものが含まれていないか、すでに到達点に近くないか。この順で見ていきます。

相談するときは、いつ・どの条件で見て・何と比べたか・記録があるかの4点を持っていくと、判定の問題なのか設計の問題なのか対象の問題なのかを分けて考えられます。


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・効果の感じ方や必要な期間には個人差があります


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